ただの主婦が不思議なシンクロニシティに導かれ数秘術家になるまで
出口のないトンネル
私はただの主婦でした。
結婚・子育てと、世間的にはしあわせとされる生活を送りながら、「私は何をしたらいいのだろう」と、本当の自分を生きている実感が持てずに、出口のない暗いトンネルをさまよっているようでした。
アンケートなどの職業欄には、私に該当する項目はなく、妙な劣等感を覚えながら主婦というところに○をつけ、自分の親やわが子との関係性にも悩み、自分に対する自信も持てない、苦悩の30代でした。
当時、日本に入ってきたばかりのコーチングに出会い、わが子とのコミュニケーションも改善され、自分の進むべき道はこれだと夢中になりました。
しかし、不思議なことに、「私のゴールはコーチになることではない、よくわからないけれどゴールはその向こうにあり、そこに至る過程でこのコーチングが必要になる」、という直感がありました。
本当にその通りだったことを、後で知ることになります。
コーチになった私は、必死にスキルアップを計るべく、興味の赴くままに、心理学やカウンセリング、夢分析、アートセラピーなどを次々学びました。
その結果、私は一体どこへ行こうとしているのだろうかと、コーチ業で成功していく仲間を尻目に、ひとつに絞り込めない自分をいたらなく思ったりもしましたが、そのとき出会ったアートセラピーやカウンセリングのスキルが、後の私に多大な貢献を果たしてくれました。
数秘術のセッションを受けられたお客様から、「自分で乗り越えていく力がつきました」「これでいいのだと背中を押されました」という感想を多くいただくのは、まさにコーチングで培ったベースがあるからです。
人生というのは無駄がないものです。
数秘術との出会い
どんなふうに数秘術と出会われたのですか、とよく質問されます。
これはよくある不思議話になるかもしれませんが、実際、本に呼ばれたのです。
ある日、散歩していると本屋が目に入り、買う予定もないのにふらふらと中に入り、導かれるようにある棚の前まで足を進めると、その中の一冊が光って見えたのです。
「魂の目的」ソウルナビゲーション
あなたは何をするために生まれてきたのか (ダン・ミルマン著)
そのタイトルが心に直撃し、震えながら手に取り、ページを繰ると、数字の羅列が目に入ってきました。
実は私は、(数秘術家のくせに)数学や計算が大の苦手。
数字だらけの紙面に圧倒されて、その本を棚に戻しました。
しかし、どうしても気になって仕方ないのです。
見えない存在に、買いなさい!と強要されているかのように、また本を手にし、ふらふらとレジへ。
これが私と数秘術の最初の出会いです。
計算が足し算だけだったことに安堵し、自分の数を出したところ、あまりにも的確で奥深いメッセージに驚嘆。
一気にハートを鷲づかみされて、そこから独学で家族や友人たちの数を出しては彼らを理解することにひたすら没頭する日々がスタートしました。
21世紀がもう目の前という頃の出来事でした。
キャロル・アドリエンヌさんとの出会い
キャロル・アドリエンヌさんは、『人生の意味』『人生の転機』などの著作で日本でもファンが多いアメリカの作家です。
私も彼女の“シンクロ二シティ”について書かれた『人生の意味』に出会って、大きな内的変化がもたらされました。
枕元に置いては、ことあるごとにページを開き、当時の私のバイブルとなった本です。
海の向こうに住む憧れの作家だった彼女が、実は数秘術の第一人者であるという驚きの事実を知ったのは、私が数秘術と劇的な出会いをしてから何年かたった後のことでした。
これが不思議なシンクロ二シティの始まりで、その後急速に、人生という盤の上で私と、キャロルさんと、数秘術の、三つの駒が磁石のようにつながっていったのです。
細かいシンクロが信じられないように起きてきて、キャロルさんとのご縁ができ、来日の度に数秘術を学ばせていただき、彼女の人柄と数秘術の奥深さにますます魅了されていきました。
初めて個人セッションを受けたときに、私の数をリーディングされ、「あなたにはこういうことが向いてますよ」と言われた数々のメッセージはどれも心に響くものばかり。
「それであなたは何をしている人なの?」と尋ねられたので、実はライフコーチでもあるけれど、これからは数秘術を取り入れたセッションがしていきたいのです、と答えると、キャロルさんが満面の笑顔で、「やはりね!あなたにぴったりよ!ぜひおやりなさい!」と背中を押してくれたのです。
こうして2005年、数秘術家としての私が誕生しました。
トンネルの出口にあったもの
キャロルさんと会話しているときに、何気なく言われたひと言で、宝物になった言葉があります。
“You are a born-numerologist.”
「あなたは生まれながらの数秘術家ね。」
かつて「私は何をするために生まれてきたのだろうか」と、光の見えないトンネルで長年悩みつづけたことに、今では答えを得られました。
数秘術を通じて多くの人に希望と勇気をもたらすことが、私の魂の目的であり、喜びなのでした。
それに出会うまでの旅をしてきたように思います。
あのトンネルでさえ私の魂の計画の一部だったようです。
あの頃の私と同様に、生きかたに悩むあなたに、数秘術という羅針盤を用いて、魂の道案内ができましたら何よりの幸いです。
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